2008年11月18日火曜日

研究を始めるにあたって

 藤本敏夫が2002年にこの世を去って6年。2008年は食の安全が問われ、金融危機によってそれぞれの生き方を考えさせられる年となった。
10月19日に藤本敏夫の次女で、歌手のYaeが実行委員長を務めた「土と平和の祭典」(日比谷公園)には3万5千人が集まり、種まき大作戦として活動してきた2年目を祝う収穫祭が盛大に行われた。
 今、鴨川自然王国でスタッフとして活動する私にとって、藤本敏夫はこの場所を作ってくれた大きな存在である。2004年ころから著作などを通して、折々に藤本敏夫の思考に触れてきたのだが、ここに至って一つのまとまった記録として残しておきたいという思いが湧き上がってきた。
 一人の人間が生きてきたすべてを網羅して書くことは困難であるが、今ならまだ時代の証言者もたくさん生存しているだろうし、明らかになっていない藤本敏夫の側面を発見できることもあるだろうと思う。藤本敏夫の生きてきた人生を追い、戦前−戦後−平成への流れを見通してみたい。
 この研究は、藤本敏夫の生涯にわたるものになる予定であるが、まずは鴨川に移住して活動を始めたところから記述を始めようと思う。

0 件のコメント: